2011年7月12日火曜日

「考える」力

昨日は平日にもかかわらず、三人の生徒と6時間、ほぼぶっ続けで国語の授業を行いました。


最初の生徒は、今年中学三年生、もうすぐ高校受験なのに、いまいち「目覚め」の遅いA君。
真面目に「ベンキョー」するのは「カッタルイ」というポーズをなかなか崩さないA君ですが、国語教科に関してはけっこう優秀。
昨日も他の生徒が読解に苦しむ国語現代文の難問を、スラスラと解いておりました。
模試などの結果も、悪くないようです。
そろそろ自分の能力を主体的に発揮する、「目覚め」が彼にも訪れてほしいものです。

二人目の生徒は、私立中学受験生のM君。
大手進学塾にも通っているM君は、少々お疲れのご様子。
塾で出される膨大な量の宿題に苦しんでいるようです。
勉強を単に「やらされている」という感覚を強く埋め込む、こうした塾の方針に私は大いに批判的です。主体的に「考える」習慣を子供から奪ってしまうような「ベンキョー」の教え方は、その子供の将来の思考力を奪うのみならず、受験勉強という狭い範囲で考えても必ずしもプラスではありません。特に柔軟な思考力が要求される国語教科では、そうです。
そこで昨日は、問題数は寡量でも、一つ一つの設問を丁寧に、徹底的に「考え」て答えを導き出す指導をM君には行いました。
一問に約30分くらいかけることもありましたが、そうやって考え抜かれて書かれた彼の記述解答は模範解答レベルのものでした。
こうした丁寧な思考の積み重ねがあってはじめて、国語能力の増強は図られるものと思います。

さて三人目の生徒は、再び高校受験生。
抽象語の多用された文章の読解に苦しんでいるH君です。
昨日はまず、ヘーゲルの原文を使った論説問題の文章を、一段ずつ丁寧に読解していく作業をおこないました。
最初の一段落目から意味の了解に苦しむH君。ヘーゲル自身の文章なのですから、当然と言えば当然です。
しかし元来、思考力において優秀なH君は、文章の後半になると、だんだんと私の解説に頼らずとも、自力で抽象語の意味を特定していきました。
もう少し練習が必要でしょうが、彼が難解な抽象文の読解を「得意」なものとする日も、それほど遠くはなさそうです。

以上の三人の授業を行ったわけですが、私自身も彼らの思考につきあって必死に「考え」た結果、ヘトヘトになりました。
いよいよ夏真っ盛り、という気候になってきましたが、暑さに負けず、「勉強」の中で一緒に「考える」習慣を身につけていこうね、A君、M君、H君!

by未田武史



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