23日のリベラルアーツは『クルアーン』最終回。
これまで、マホメットの思想における、ユダヤ教、キリスト教、ゾロアスター教の影響を見てきたが、今回はその総集として、「では、現在世界各地で起こる宗教的な対立を解決するにはどうしたら良いと思うか」という問いかけをして見た。
すると、学校の成績はまだまだだが、最近実はこの子は極めてアタマが良いのではないかと思えてきたM君が、「全てを統合する新たな宗教が生まれるか、誰もが宗教を信じなくなるかのどちらか」とスパッと答えた。
そこで、誰もが共通の関心を持つはずである地球環境保全についての京都議定書が米国によって蹴られたことで、イスラムとの共通の話題のテーブルにつく議論が反古にされて、その後テロの時代が来たことを述べ、さらにこのことについて生徒たちの意見を聞いていくと、「自然の背後に八百万の神を意識する神道はなかなか良いのではないか」とO君。
ではその神道の中心的神が何かというと、天照大神であり、これは大陸から渡ってきた新支配勢力が、おそらく天武天皇を中心にして、皇室がこの天照大神の子孫であることを『古事記』にまとめて権威付け、先住民支配を完成したものであるが、その源は明らかに先住民の太陽信仰であると述べると、エジプトのラーもインカのインティも太陽信仰がその基であることから、太陽信仰を新たな宗教とする可能性があるという議論になった。
ここで、地球とはいったいどこまでのことを言うのかという問いに対し、全員が「大気圏まで」と答えた。すると太陽はどこまでかというと、「太陽のエネルギーの影響が及ぶ太陽系まで」ということになり、私たちが太陽の中に住んでいるとも考えられることになった。私たちが住む地球が地球上の全ての生命は、全て太陽のエネルギーを基に生存活動しており、太陽を信仰することは極めて正着であるということになった。そして、これまで学んだ宗教が起こる以前の古代宗教は、そのほとんどが太陽信仰であることも確認された。
この後、ウパニシャッドを読んだが、ここでも太陽を崇めることの重要性が説かれていた。さらに、ウパニシャッドにおける死後の世界は月の世界であることも読んだ。最後に、ヤージュニャヴァルクヤ一仙の、他に対する愛情とは、実は自分に対する愛情によるものだと言う話を読んで終了した。
自分でいうのは何だが、私はこの授業を自分の若い時に受けたかった。あらかじめこれらのことについての考察があったら、どんなにか多くのことが分りやすくなっていたか想像できないほどである。連続的に参加する諸君が確実に発言力を高めていることを実感し、あらためてこの試みの正しさを確認できた。
次回は8月13日。古代宗教への関心が高まったので、テキストは『ギリシア神話』(岩波ジュニア新書)、『ギリシア神話』(岩波文庫)の二点とすることになった。新規参加者も歓迎する。
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